車いすの夫とオーストラリアに新婚旅行に行きました。
ケアンズを拠点にグレートバリアリーフで船酔いした翌日、こんどはレンタカーを借りて北部にある国立公園の熱帯雨林「デインツリー・フォレスト」を目指してみます。
このデインツリーフォレスト、やはりケアンズ市を拠点とした日帰りツアーもたくさんありますが、今回はレンタカーを借りて、自力で行ってみました。
オーストラリアは日本と同じ右ハンドル、左走行です。
ホテルのカウンターでレンタカーを借りたいと相談すると、すぐ手配してくれました(日本で国際免許証は取っていきました)。アクセルとブレーキに取り付けると手動で運転できる装置を持参してきたので、夫も運転できます。
こういう機械を取り付けると言うと、お店の人に何か言われないだろうか…と密かに心配していましたが、一応断ると「どうぞー」てな感じで何もありませんでした。夫いわく、日本のレンタカー屋さんでも同じだそうです。そうなんですね。
そして。デインツリーフォレストは、結論から申し上げますと、バリアフリーでした(まさかの)!
順を追って説明します。
デインツリーまではケアンズから車で2時間ちょい。途中、車ごとフェリーで川を渡る必要がありますが、そこに地図と案内板(と車いす用トイレ!)がありました。
おわかりでしょうか。車いすでも散策できるルートがある場所には、車いすマークがつけてあります。
こんな詳しい説明もあります。
森の中の道路を北上していくと「これ以上は舗装されていないので四駆以外は無理」という地点に到達するようです。そこを目指してできるだけ進んでみることにしました。
デインツリーフォレストは、要所要所に駐車場があり、そこから森の中を散策できるルートが作られています。木道のようなもので、これがバリアフリーなのです。立ち寄ったのは車いすマークのついているポイントですが、階段、一切ありませんでした!
道路には、こんな看板
からの……本物!!(おわかりいただけるだろうか)
2メートルくらいあるんじゃないか。めちゃめちゃでかい、「カソワリ」という鳥だそうです。こいつが道路を横断していきました。
ゆるゆると走って行き、舗装された道の北端「ケープ・トリビュレーション」にたどり着きました。駐車場に車を止めると、双眼鏡を持った紳士が木の上を見つめています。私たちがその紳士を見つめていると、「ピジョンだよ」と教えてくれました。木の上に、緑色のハトがいました。きれいだなあ。オーストラリアは鳥が豊かでした。
ケープ・トリビュレーションの木立の先には、静かなビーチがありました。
いやほんと、天国みたいな景色でした。訪れた人みんながそう思うのでしょう。彼女と連れだったイタリア人風の男性が「きれいだよね」と話しかけてきました。全面的に同意しました。
ちなみに、ケープ・トリビュレーションにも車いす用のトイレがちゃんとありました。
徹底してるなあーーー!
デインツリーフォレスト、生き物や森や、ドライブや、よい景色が好きな方にはおすすめです。
国立公園の中にも宿泊施設がたくさんありました。オートキャンプ場も。こんなところに泊まってみるのも、きっとステキだろうなあ~。