車いすの夫とベルリンへ行きたいブログ

車いすユーザーの夫と暮らして発見したことなどをつづります。ドイツ語学習中。

車いすユーザー必見!当日券売機で切符買って新幹線に乗れた①

ちょっと怒り気味になることを、お許しください。

とてもめんどくさいんです!!なにがって?新幹線の車いす席の予約です!!

その面倒さの原因は、券売機で切符を買うことができないことに尽きると、私は思っています。

 

つまり、車いすで新幹線に乗るには専用の予約をする必要があるわけですが、券売機に「車いす」という予約用のボタンはありません。今回、これが解決できた(条件があります)のですが、まずはその前段について言わせておくれよ!

 

JRさんのHPによれば、車いすユーザーが新幹線に乗る場合は事前に予約が必要です。JR西関内ではネット予約ができるとの記載もありますが、我々は東日本に住んでいるので、できません。ではどうするのかというと、電話で予約するわけですが、これがたいてい以下のような経過をたどります。

 

ネットで見つけたそれらしき番号に電話をかける→東京駅(新幹線に乗る駅)に電話してくれと言われる→東京駅に電話をかける→「ここはJR東日本東京駅なのでJR東海東京駅にかけ直してください」と言われる→かけなおす→「本日の予約可能時間は過ぎました」と言われる(涙)

 

運良く電話がつながっても、「空き状況を調べるので折り返します」と言われ、その後ケイタイを肌身離さず持っていなくてはいけません。そしてもちろん発車時刻を口頭で言われるので、ちゃんとメモしておかなければいけません。

 

そしてこの電話予約、前日までしかできません。

 

独身の頃は乗りたい新幹線の時間ギリギリに駅に駆け込み、ダッシュで券売機で自由席を買って飛び乗っていたわたくし。夫くんはいつもこんな風にして切符を買っていたのか?と思うとかわいそうになりました。

 

そして私たちは今回、やってしまったわけです。前日までに予約できなかったという失敗を。まあそれもね、前日いろいろあったんですよ。電話はめんどくさいので窓口で買おうとしたんですよ最初は。窓口のお兄ちゃんが「確認しますのでお待ちください」と奥へひっこんで行かれてから永遠とも思える時間、帰ってこない。こちらは「次の用事に間に合わない!」という時間になってしまいました。そこでやっと戻ってきたお兄さんに、予約だけして切符の受け取りは明日にしたい旨伝えると「当駅(某山手線駅)まで取りにきてください」と。いやいやいや乗るのは東京駅だよ。朝こんなとこまで来るひまはないんだよ。てな訳でキャンセル。用事をすませてから電話予約しようとすると「時間外です」とのアナウンス。別の問い合わせ番号で聞いてみると「あすの朝でも予約取れます」と言われたので、満を持して当日の朝、正しい番号に電話したわけです。

 

そしたら「当日予約はできません」と電話口で言われ、「ええ~~」と脱力したのでした。

 

残る選択肢はひとつ!乗る直前に窓口で買うことです。電話口のおっちゃんに「窓口でなら当日でも切符買えるんですね」と確認すると、「買えます」とおっちゃん。じゃあしゃあないそうしよう、と電話を切ってから、ある懸念が心に浮かびました。

 

本当に買えるのだろうか。

 

なぜなら、予約なしで新幹線に乗ろうとした車いすユーザーの末路……それはデッキに放置の刑であることを、わたしは夫および複数の車いすユーザーから聞いたことがあったからです。

 

つまり、予約のない車いすユーザーは座席を用意してもらえないので、車いすのままデッキ(乗り口とかトイレとかあるところ)で過ごさなくてはならないのです。自由席はどうなのって?車いすユーザーは予約必須です。つまり、自由席には乗せてもらえません。ほら、自由席には車いすを置いとく、もしくは車いすのまま乗車するためのスペースがないんです(車いす用スペースは指定席の車両にある)。でもデッキなら自由席料金で乗せてもらえるのです。

 

車いすだからいすに座っているのと同じだろうって?ノンノンノン。夫のように自分で操る車いすの多くには、背もたれがありません。だからめちゃめちゃ肩凝るんですよ。

想像してくださいよ。ちょっと寒いデッキで、たまに誰かがトイレに出入りする前で、ずっと背筋伸ばして座ってなきゃいけない状況を。もちろんテーブルもコンセントもコートかけるフックもないんですよ。萎えるよ~。

 

夫は「デッキ放置の刑」にあい、私の解釈では、それ以降は遠方でもなるべく車で移動しているようです。

 

電動車いすのような大きな車いすに乗っている方の中には、座席に移らず車いすの上で過ごした方がよいという方もいます。

でも夫は映画館や新幹線では、座席に座って車いすを置いておくほうが、良いのです。

 

まあそんな訳で、「本当に当日でも車いすの指定席券が買えるのだろうか」と心配になった私は、東京駅の予約用電話番号ではなく、「カスタマーセンター」みたいなフリーダイヤルにかけてみました。「本当に窓口で買えるのか、そのためにはいったい何時間前に駅に行けばいいのか」知りたかったからです。

 

すると!そこで私たちの未来を変える、新幹線ハック情報を得ることができたのでした!

まあ、それは車いすを「特大荷物」のスペースに置く、ということなんですけどね。長くなったので続きます!