不妊治療で結果が出るまでに、私は採卵4回と胚移植4回(体外受精なので)をしました。
採卵4回っていうのはけっこうな数のようです^^;
不妊治療の中では採卵がいちばん身体的な負担の大きいプロセスとして、病院でも認識されているようでしたが、私にとっては4回とも違った体験でした。それを振り返ってみたいと思います。
①採卵中は無痛だった1回目
初めての採卵で緊張しまくっていたあの日!卵子はわりと個数があるとのことで、スプレー式の麻酔に加え、注射の局所麻酔を打ってもらうことになりました。
注射はちょっと痛かった!しかし、その後はなんともない!!
「痛み大丈夫ですか~?」との看護師さんの呼びかけに対しても「ヨユーです」と答えるほどのなんともなさ。そっと肩に置かれていた看護師さんの手も、いつしか離れていました。
しかし、30分ほどで採卵が終わり、その後3時間ほど休んでいるうちに、だんだんとお腹が痛くなり…。
帰り道はもはやペンギンみたいな歩き方になってよろよろ帰宅しました。
痛み止めを飲んでも良いっていうことを知らなかったんです涙。
3日間ほど腹痛が続きました。
②麻酔で酔っ払った?2回目
この時は…。前回のように局所麻酔を打ってもらい、「気分悪くないですか」との問いかけに「大丈夫です」と答えたとたん!
ぐわーーんと視界が曲がるような感覚になりました。そして全てが人ごとのような気持ちになり……「あー私はいつの間にか不妊治療なんかして、ずいぶん遠くまできてしまったんだなあ」と考えたことを覚えています。下から針刺して卵子の回収してるとか、高校生くらいの私に教えてあげたらどう思うんだろうとか。
麻酔が変な効き方をしたんですかね。採卵後はちょっと気分不良になりましたが、前回のような腹痛はありませんでした!
③つらかった3回目
この時のは……。痛かったです笑。思うに、たぶん麻酔の効き方がその時々によって違うんですね。とにかく耐えましたが、汗がだらだら出て自分でも「これはけっこうしんどい部類の採卵だと言ってもいいのではないか」と思いました笑。看護師さんに「すっごい我慢強いですね!」とほめられ(?)ちょっと誇らしく?なる自分……優しく肩に置かれた看護師さんの手がありがたかったです。でも終わったとたんに気分が悪くなってしまいました。これを迷走神経反射というそうです…。迷走してるんだ自分。
しかしこの時も、後の腹痛はほとんどなしです。
関係あるのかわかりませんが、採卵中つらいほうが後がラク、というのが私の傾向でした^^;
④ふたたびヨユーだった4回目!
このときは、1回目を思い出すような無痛の採卵!でした。
1回目と同じ先生が処置してくださったのですが…。麻酔がお上手なのでしょうか?「回を重ねるにつれて採卵がつらくなっていく」と恐怖におののいていた私はほっとしました。終わった後も、痛み止めを飲めば問題ありませんでした。いつもどおり、1週間くらいはお腹がパンパン状態でしたが…。
そして、3回目の採卵までは、受精卵を0~1個しか凍結できなかった私たちですが、4回目の採卵ではその後の成績がよく、複数の凍結胚ができました。
その理由の一つは、4回目で「初期胚移植」をしたということもあるんですけどね。
凍結胚移植では、受精卵を5日?くらい育てて「胚盤胞」という状態にしてから移植することが多いんですが、3日目くらいの「初期胚」という状態で移植することもできます。これについてはいずれ書いてみたいところですが、いろいろ話を聞いて「今回は初期胚でいってみよう」と思ったのです。
まあそんなこんなで、4回の採卵をへて、結果的に初期胚移植で妊娠に至りました。
つらいイメージのある採卵ですが、確かに痛みもありましたが…。
あるとき気づきました。「嫌いじゃないな」と。
その理由は!!採卵後に3時間ほど合法的に「おひるね」ができるからです。
正確には採卵が終わったあと、休憩用のお部屋で体を休めるという、あれです。
採卵の日は朝8時に受け付け!病院はそこそこ遠いので超早起きです!
そっから緊張したりいろいろ我慢してからの、3時間のおひるねタイム(おやつ持ち込み可)!リクライニング式のいすや清潔なタオルケットやテレビまで、活用しほうだい(湯たんぽつき)!
嫌いじゃなかったです笑
そしてその「嫌いじゃない理由」に気づいたときの、自分への、そこはかとない失望!
人間そんなもんですね!というお話でした。