車いすの夫とベルリンへ行きたいブログ

車いすユーザーの夫と暮らして発見したことなどをつづります。ドイツ語学習中。

車いすの夫と新婚旅行④♪ 予約できなかった飛行機の車いす枠……でもなんとかなるもんだ。

今回は飛行機の経験について書こうと思います。

車いすユーザーでももちろん、飛行機に乗ることができます。

オーストラリアへの旅では、行きと帰りのほか、ケアンズ → ゴールドコースト間を飛行機で移動したので、計3回乗りました。うち1回はなんと事前に「貸し出しできません」と言われる事態になりましたが、なんとかなりました。お読み頂ければうれしいです。

 

車いすで飛行機に乗る場合、事前に航空会社に連絡すると、機内用の小さい車いすを貸してくれます。今回は往復の航空券はHISで、間の国内移動はやっすい海外の予約サイトで買いました。往復は、HISのお問い合わせ番号の先にいる大変親切なスタッフさんが手配してくれ(ありがとうございました)、国内移動は自分で航空会社に電話をしました。

その、国内移動の便で事件(?)は起こったわけです。

 

航空会社に電話で車いすユーザーですと伝えると、まさかの「車いすの予約枠がいっぱいなので貸し出せません」との応答。まじか。

 

車いすで飛行機に乗るときは、①チェックインカウンターでスーツケースと一緒に車いすを預ける②航空会社の車いすで搭乗口まで移動する③機内用の車いすで座席まで移動する――というステップをふみます。この②と③がない!とのことなんです。

 

電話の向こうのスタッフさんは申し訳なさそうな声で「自力で移動してください」との回答。そうか、乗れない訳ではないのか。大きな荷物を積むカートに歩けない夫を乗せ、私が押している場面が頭に浮かびました。笑。

結局、夫に相談した上、まあなんとかなるだろう(いざという時はお尻で移動する)という結論に達し、そのままの便に乗ることにしました。空港によっては「空港が所有する車いす」を貸し出してもらえるようですが、外国の空港なこともあってそこまで調べられず。まあいいか。夫君ならきっと大丈夫だ。

 

とはいえ出発後もちょっと気になっていた私。日本からケアンズの空港に着いたときに「3日後にここから国内便に乗るんですが、車いすがないと言われ……」と聞いてみました。すると!「使える車いすがあるはずだ」とのこと。一瞬で解決か!

 

国内便を使う当日。チェックインカウンターに行くと、そこで車いすを預けることはせず、搭乗口まで自分の車いすで移動することになりました。

 

これ、けっこう良い。むしろ良い。だって自分の車いすのほうが慣れているに決まっているのですから。

思い返すこと3日前、成田空港で借りた車いすは「自走」が想定されていないつくりで(介助者が押す前提となっており)、自分で転がしにくい位置にタイヤがついていました(座席に対してちょっと後ろ過ぎる)。空港のスタッフさんが親切に押してくれたのですが……夫は普段フツーに自分で走行しているので、それで良いならそれがいちばんなんです。私も夫のリュックとか持たなくて良いしね!

 

そして…自力で動けるということは、お土産みられるわけです。

時間ギリギリまでオーストラリアの経済にしっかり貢献しました。笑

 

さて、搭乗口ではちゃんと機内用の車いすが用意されていました。

待合スペースには確かに車いすユーザーがほかにもいたのですが、単純に順番に使わせてくれたのか、機内用のが複数あったのか。真相はわかりません^^

 

いつの間にか夫の車いすも機内に入れてくれたようです。

 

この経験からわかったことは……

事前に準備できないこともあるが、行ってみればなんとかなる(こともある)!

ということです笑。

 

この点、行きの成田ではちゃんとサポートサービスが予約できていたわけですが、全く違った体験でした。長くなってきたので、それについては次回書いてみます。