車いすの夫とベルリンへ行きたいブログ

車いすユーザーの夫と暮らして発見したことなどをつづります。ドイツ語学習中。

車いすの夫と新婚旅行⑤♪ フルサービスで飛行機に乗ったこと

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前回は、ケアンズの空港での経験を書いてみました。

 

ninin-2kyaku-2sharin.hatenablog.com

今回は、また違ったサービスだった成田でのできごとをつづってみます。

成田からの便では事前に車いすユーザーであることを伝え、前回のように「予約できない」ということもありませんでした(安心)。

手配完了後に届いた、飛行機を予約した旅行サイトからのメッセージを開くと「搭乗時間の3時間前までにお越しください」。

 

さ、3時間……??!

 

そっとメッセージを閉じ、見なかったことにしました。笑

夫は仕事が終わってすぐ成田に向かい、国際線に乗るときの常識とされる「2時間前」にギリギリで到着する予定だったからです。

 

それにね、だいたいこういうのって「念のため」なんですよ。

新幹線も車いす用の座席を予約するとフツーに「1時間前にお越しください」と言われます。新幹線に乗るのに1時間前……。行ってからけっこうひまだったりするわけです。

おそらくね、あらゆる事態を想定してのことなのでしょうが、正直なところ、「車いすユーザーはそんなに時間あると思われているのだろうか」と、思わなくもないわけですよ。

 

というわけで……。ちょっと高をくくった私たちは当日、3時間とは言わないまでも、まあまあ余裕を持って到着しました。

 

成田ではチェックインカウンターで夫の車いすを預け、夫は航空会社の車いすに移りました。そこで車いすユーザー用のルートを通るための待ち合わせ場所や時間を指定され、気づけばぎりぎり。あたふたと移動していると、航空会社のスタッフさんが待っていてくれました。

 

お借りした車いすは自走には適していない形だったので、スタッフさんが押してくれます。もう、こっから先はフルサポート。スタッフさんは頻繁に本部(本部って?笑)と無線で連絡を取りながら、私たちが計画どおり動いているか確認していきます。このノホホンとした夫婦は寸分の狂いもなく運ばれていくのです。

 

ところで、ふだん、ある程度の段差は自分で越えてしまうような夫が、手をおひざにそろえて大人しく押されている図は、ほほえましかったです。笑

 

保安検査を終え、ふつうの搭乗口からは(階段があるからだったかな?)乗れないということで、別の出口からトラックのような車両で飛行機まで移動しました。

車いすを押してくれた若きスタッフの女性はとても丁寧で優しく、これから新婚旅行だと言うと「私の国、ネパールにも来てください!」と言ってくれました。ネパールの人だったんか!

 

というわけで、至れり・尽くせりはありがたいのですが、化粧を落とすとか、ドラッグストアに寄るとか、ぼんやり予定していた行動は取れず笑

言われたとおり3時間前に着いていれば、もう少し余裕あったのかもしれません(すいませんでした)。

 

こんな感じで、計3回乗った飛行機のうち、ここまでフルサービスだったのは行きの便だけだったかな。帰りの飛行機に乗るときも、搭乗口まで自分の車いすで行ったように記憶しています。

 

飛行機に乗り込む時は、移動式のリフトのような設備で飛行機の入り口まで上げてもらうこともありました(ほかの客はタラップを上る)。こういう機材を用意する手間を考えると、事前の連絡は不可欠だろうなあと思いました。

 

飛行機に乗る時はいずれの便も、ほかのお客さんより先に乗り、皆さんが降りた後に最後に降りるという流れでした。いったん飛行機に乗ってしまえば歩いている人とほとんど同じ(等しく座席に縛りつけられている)。車いすだからといって特別難しいことはないんだなと思いました(夫の感想は知りませんが…)^^

 

写真は早朝に着いたケアンズの空港です。