車いすの夫とベルリンへ行きたいブログ

車いすユーザーの夫と暮らして発見したことなどをつづります。ドイツ語学習中。

有明四季劇場に行ってみた!(バリアフリー情報)

劇団四季のライオンキングを観に行ってきました☆

私はミュージカルが大好き!夫ははじめての劇団四季です。

有明四季劇場は私も初めて行きました。たいていの劇場は、車いすの観客を想定しているものですが、今回ももちろん、でした!

 

チケットはウェブで取りましたが、この劇場には車いすのまま観劇できる車いすスペースがあり、さらに座席に移って観たい人は車いすを預けることができると、ホームページに書いてありました。夫は後者です。夫の車いすには背もたれがないからです^^

 

ここで問題(?)になるのが、どこの座席を選択するか。夫は歩くことができないので、できれば通路側の席がよい(車いすを横付けしてさっと座席に移れる)。さらに言うと、その通路が階段上になっていると車いすで上がるのが大変なので、その必要がない席がよいのです。

 

以前、渋谷のシアタークリエに行ったときは電話でチケットを取り、そのへんのリクエストを伝えながら空いている座席を案内してもらいました。

 

が、今回はたまたま四季の定休日で電話がつながらなかったため、「まあいっか」と座席をウェブで選び、後日電話で、車いすを預かってほしい旨を伝えました。

選んだのは1階のS席で、端の通路から5、6番目?くらいの場所ですが、その列の前も、(舞台と平行な向きの)通路になっています。

座席と通路の間に柵があるかどうかで移乗しやすさは変わってくるわけですが、まあなんとかなるだろうということで。

 

さて当日。劇場の入り口でスタッフさんが声をかけてくれ、「座席までご案内します」と連れていってくれました。

座席の前の通路には柵はなく、座席の正面に車いすをつけてぱっと移ることができました。

 

写真がないとお伝えしづらいのですが、この劇場、1階席の前のほう(私たちの前にある通路から前のブロック)は、座席の真ん中にある、舞台のほうへ伸びている縦向きの通路は階段がなく、スロープでした。ほほー!と1人でテンション上がりました(笑)。前方・真ん中らへんの席(見やすい!)にも移乗しやすい席があるということですから。映画館に比べてもだいぶ選べる席の範囲が広いです。ミュージカルはやっぱり良い席で見るのがいちばんですもんね!

 

さて、休憩時間には、ふたたびスタッフさんが車いすを持って来てくれました。そして四季は「フルサービス型」です。スタッフさんは夫のトイレまで付いてきてくれました(むろん入り口までですが笑)。たぶん、なんらかのサポートが必要になった事態を想定しているのでしょうか。

でもなんか気を使ってしまい、物販をみにいったりせずまっすぐ座席へ戻りました笑。「休憩が終わるときにまた来てもらえれば大丈夫です」と伝えればよかったですね^^;

 

さて、そんな感じで、劇場はバリアフリーというお話でした。

 

ところで。私はミュージカルが大好きで、ライオンキングを見たもの3、4回目くらいでしょうか。

 

この年になってライオンキングを見返し、新しく心に芽生えた一つの感想。それは…

 

スカーおじさんかわいそう。涙

 

スカーおじさんとは、いわゆる悪役です。主人公シンバのおじさんに当たります。シンバのお父さんでサファリの王・ムファサを謀殺し、幼いシンバを追放し、悪名高いハイエナたちと手を組んで王座を乗っ取るのです。最後にはもちろんシンバに敗れるのですが。

 

それがね、王座についたスカーおじさんがイライラしてハイエナに当たり散らしながらこう歌うんです。「権力を手に入れたのに満たされない♪ オレは誰からも愛されない♪ 結婚できればこの寂しさは解消されるかもしれない♪」(※実際の歌詞は異なっていますが、だいたいこういう意味)

 

スカーおじさん、かなり素直に悩みを打ち明けているな!そうか寂しかったのか!かわいそうに!「結婚したいけど相手がいない」とブルーになっていた数年前の自分とかさなるぞ!なんだか…なんだか……わかりみふかし。

そんなスカーおじさんは、前の王の息子だというだけで無条件で愛されるエリート、シンバにあっという間に退治されてしまうのでした(シンバももうちょっと話聞いてやれや!)。スカーおじさん……!!

 

スカーおじさんを演じた方は深みのあるお声で、演技も味があり、今回の公演では最も心に残りました!

 

また劇場へ行きたいです☆