車いすの夫とベルリンへ行きたいブログ

車いすユーザーの夫と暮らして発見したことなどをつづります。ドイツ語学習中。

車いすユーザーを扱ったドラマや映画の感想 映画「AIKI」は良かったです。

こんにちは、ハムです。

車いすユーザーをテーマにしたドラマや映画、たまにあります。

私は夫と付き合い始めたころ、「参考になるのではないか」と思ったりして、見てみたりしました(安直)。

結果、好感が持てたものと、悲しくなったものがありました。

今回はそれらの感想を書いてみます。

 

① 桜井翔くんのドラマ (題名なんだっけ)

良かったやつです!

これ、題名を思い出せないのです。TVerで見ました。サッカー選手だった桜井翔くんが交通事故で脊髄損傷の障害を負い、車いすバスケに転向して成長してゆくという内容でした。

なんか、良かったですね~(語彙力)。

実在の人物をモデルにした、とあったような気がするのですが、取材してあるなあという感じを随所に感じました。

 

たとえば、桜井翔くんが帰宅したときに、車いすのタイヤをふいてから家にあがるという場面とかですね(ディテール)!

うちは室内用のが置いてありますが(こっちの方が多いかな)。

 

あと、ラストシーンも印象に残っています。

たしか、桜井くんちのマンションのエレベーターが故障し、自宅のある高層階まで自力で上がるという場面だったと思います。

階段に腰かけて、腕力でお尻を持ち上げながら上がる訳です。

かなり息が切れて大変そうだったので、まひは我が夫より重いのかな…なんて思いました。

 

あと、車いすバスケの場面もふんだんにあって、迫力があった気がします!

機会があったら夫と見たい作品です。

 

② パーフェクトワールド

 

……悲しくなってしまったやつです。とりあえず映画とドラマの方です(漫画もある)。

この作品は……。身体障害があるとこんなに大変なんだ!!ということを、これでもか!!というほど言われたような気がしました。

車いすユーザーの男性と、その恋人となる女性の物語です。

 

が、

彼は車いすだからという理由で居酒屋でほかの客に「邪魔だ!」と蹴飛ばされ、

彼女の家族には「不幸になるに決まっている!すぐに別れなさい!」と反対され、

彼女は「彼のお世話をしなければ!」という理由で頑張りすぎ、過労で駅のホームから転落してしまいます……そして彼は「自分が車いすユーザーだから助けられなかった!」と自分を責めるのです……(そんなん歩いてる人にも無理だよ…)。

 

この作品をみて、「車いすユーザーはかわいそう。車いすユーザーと一緒に生きることは大変」と思わない人はいるのだろうか。と、思ってしまいました…涙

 

③ AIKI(映画)

 

夫のすすめで見ました。

交通事故で車いすユーザーとなった主人公(加藤晴彦さん)が合気道に出会い、前向きになっていくというストーリーです。

 

これは良い映画でした。

うまく説明できませんが、好感度が高かったです。

障害者を美しく描きすぎていないせいかもしれません。

 

具体的に言うと、主人公が、自分をばかにした相手の家の門(だっけ?)に、尿をためるバッグの中身をひっかけて逃げる場面とかです笑。

 

交通事故の相手方が見舞いに来たときに、思わず相手をののしってしまうところとか、その後の向き合い方とかも、さりげなく、でもちゃんと描かれていました。

 

彼が恋する女性役のともさかりえさんもかっこよくて、すがすがしかったです。

映画にはリハビリの場面もあるのですが、大きなボールでキャッチボールするような動作が出てきた時に、夫は「自分もやった」と言っていました。

「大変だった?」と聞いたら「オレはすげーうまかった」と自慢されました(はいはい)。

 

そして、エンディングに、主人公のモデルとなった実在の車いす合気道家の方の映像をみることができます。へー!って素直に思いました。

 

この映画、夫が背骨を折って間もない頃、友達に誘われて見に行ったとか。

誘ったほうもすごいな!と思いましたが(笑)、若い夫の心を打ったようです。

 

いろいろと書いてしまいました。

個人が自分と向き合って成長する過程として描いている作品は、やっぱり元気をもらえるなーと思います。

そして、障害を負うことは、障害を負った本人にとってはきっととても大変なことですが。

今、夫と結婚した私にとっては、自分が巻き込まれるマイナスな何かではないと思うのです。