車いすの夫とベルリンへ行きたいブログ

車いすユーザーの夫と暮らして発見したことなどをつづります。ドイツ語学習中。

「できる」と「できない」の間

お題「家事分担どうしてるか教えて!彼女や彼氏・妻と夫・同居人との分担」

お題に答えてみます!というか、このお題にかこつけて書かせてください!笑

 

夫は脊髄損傷で車いすユーザーなので、家事の中にも「できない」ことが多いのではないか。と、思われがちなのではないか。と、思います。

夫と一緒に暮らすようになって時間がたち、私もなんとなくその辺のあんばいがわかってきました。

 

私が最近、結論づけたことは、夫に「できないこと」があるのは確か(たとえば走る!とか)なんだけど、本当に「できない」ことはそんなに多くない。でも、だったら「できる」のかというと、そうとも簡単には言い切れない。つまり「できる」と「できない」の間には、「やりづらい」というゾーンがある……ということです。

 

例を挙げてきます!

その前に!夫の名誉のために言わせてください。夫、けっこう家事をやってくれます。ちょっとのろけちゃってごめんなさい!ゴミ出しなんて当たり前だよ!晩ごはんは私:夫:別々=3:1:3くらいの割合で作ってくれるし洗濯物もたたんでくれます(うちは朝ご飯は自力でなんとかする方式なので私も作りません!)。食器は……毎日ではないけれど、洗ってくれます!

 

でも夫がやらない家事はあるんです。

まず「洗濯干しと取り込み」です。うちはベランダに干すんですけどね。夫は車いすユーザーだから「できない」のか?っていうと別にそういう訳じゃなくて、その気になれば、できると思うんです。ただ、めちゃめちゃ、やりづらい。

 

なぜならベランダに出る掃き出し窓の近くにはソファーが置いてあるので車いすで通りにくいし、ベランダは車いすを回転するにはちょっと狭いし、物干しはアタマより上にあるので洗濯もの干しにくいからです。

洗濯ばさみのついた小物干しなら、届くかもしれませんが…上をむいて手を伸ばすことになるので顔の上にダラーっと洗濯物が垂れてきて、気持ち悪いことでしょう。

 

という訳で、夫が洗濯した後は乾燥機をオン!です。

 

その②はもう解決ずみなんですが、掃除機ですね。

これはコードつきの掃除機のことです。想像してみてください、まず、コンセントの位置って車いすからだと床に近すぎて差しにくい。そして掃除機の本体?とコードと車いすの車輪がもうわけわかんなくなるのは…なんか、目にみえています。

 

これは引っ越しとともに、コードレス掃除機を導入したことで解決されました!

 

……と、こんな感じで、夫が積極的にコミットしない家事には、「できない」というよりは「やりづらい」ゾーンがかかわっていることが多いです。

 

やっぱり車いすだと不便だね~。と、お思いでしょうか?!

 

でも、これらは、道具を使えば解決できることが多いです。

 

例えば洗濯干しだったら、床に置くタイプの高さの低い洗濯物干しを導入すれば解決するでしょう。置くスペースがないので持ってないですけどね^^;

掃除機は解決ずみだし…。あと、結婚する前は「お風呂洗いとかできるんだろうか?」と考えていましたが、長い柄のついたスポンジで問題なしでした(座ったままでも洗いたいところに届く)。私は柄のついていないスポンジしか使ったことがなかったので、そういうのがあるって知らなかったんですが。フツーに売ってる。いろいろと工夫できるものがあるんですね。

 

何が言いたいかというと…。

「できる」と「できない」の間にある、「やりづらい」を埋めるためのツールはたくさんあるのです。

これはですね、家事にかかわらず、いろいろあります(手作りしたのもあります)。

その延長線にあるものが、スロープとか、バリアフリーかもしれません。

 

だから、車いすユーザーは「できないことばっかりなんじゃないか?」などと思わないでね!というお話でした^^

もっともっと環境を整えれば、夫の家事参加もさらに増えることでしょう!笑